境界面で遊ぶ

機能不全家族育ちの人間が望みの生活を手に入れるまでとその後の話

ある機能不全家族の話 その1

2016年、私は年女だった。

元日に「ああ、今年で36歳になるんだな」と思ったが、すぐに忘れてしまった。

ここ何年も年齢を全く意識しない生活を続けてきたからだ。

当時、私は共に70歳を過ぎた両親と2歳年上の兄と実家に住んでいた。

しかも無職である。

 

傍から見れば人としてどうなのか、という存在だっただろうが、こうなったのには事情があったのだ。

10年余りの間、我が家は母方の祖母の介護に追われており、私はその中である重要な役割を担っていたので就職どころではなかったのだ。

私はいわゆる介護要員ではなかった。

介護が原因の家庭崩壊を防ぐために、私にはやらなくてはならないことがあった。