境界面で遊ぶ

機能不全家族育ちの人間が望みの生活を手に入れるまでとその後の話

ある機能不全家族の話 その6

祖母が亡くなり、介護生活が終わりました。

私は精神的な疲労から、しばらく気が抜けた状態で生活していました。

 

そんな中で2016年初頭を迎えました。

その頃は気力が復活してきていたので、また自分の人生について考え始めていました。

それで「私の人生」と「兄の人生」をセットで考えているのがそもそもの間違いなのではないかと気づきました。

 

その当時、私自身も両親も何となく、「私が未婚のまま兄と同居し続ける」という将来を想像していました。

両親の頭には私の結婚の可能性もなくはなかったのですが、年齢や境遇が不利なこと、そして何より私に結婚願望が全くなかったことで諦めて何も言わなくなっていました。

 

しかし、このまま行くと確実に私たち兄妹が年を取れば取るほど困ることになります。

私が先に死んだら? 病気になったら? 不慮の事故に遭ったら? 何もなくても老いによる衰えは必ずやって来ます。

何の備えもなく一緒に生活し続けたら、将来困るのは兄です。

 

兄は障害者です。家族だけで何とかしようとするより、福祉サービスを利用するほうが余程彼のためになります。

幸いなことに兄の障害は、例えばグループホームに入居するなど家族の助けがそれほど必要ない生活でも支障がないものです。

 

つまり、「一生、兄の世話をする」という私の人生の目的だったはずのものが消滅したのです。