境界面で遊ぶ

機能不全家族育ちの人間が望みの生活を手に入れるまでとその後の話

【婚活の心得】5 嫌いなタイプとは本当に合わないのか

私は婚活サイトで今の夫のプロフィールや自己紹介を兼ねた日記を読んだだけで夢中になってしまい、自分から必死になってアプローチしました。

自分のそれまでの奥手さからは考えられないことで、夫にも私に恋愛経験がないことを話してあったので、彼に対する大胆な行動を不思議に思っていたようです。

 

結婚前の交際中の時に薄々気づいていたのですが、誤解を恐れずに言うなら彼は大きく分けて私の父親と同系統のタイプです。

そして、私は父のことが大嫌いです。同じタイプの人と結婚したら不幸のどん底になると思っていました。

 

私は二十代前半の頃に、女性は父親と似たタイプの男性を結婚相手に選ぶという言説を知り、そうならないように非常に警戒していました。

しかし、夫の自己紹介に一目ぼれして、彼の外見も知らないのに結婚するならこの人しかいないと入れ込んでしまいました。

 

実際、彼との結婚生活はとても幸せです。

嫌いなタイプのはずの人と結婚したのに幸せなのです。

 

何故なのかというと、彼は私の父親の持つ短所をほぼ全て長所として活かしている*1からです。

私は父の短所をひどく嫌っていたのですが、それと同時に父親のようなタイプに慣れてもいたのです。

子供の頃から一緒に生活していたため、そういうタイプの男性と過ごすことが得意になっていて、不本意ながら結果的に自分に合う男性が父と同系統の人になってしまったのです。

 

つまり、父のような男性と結婚するのはどうしても嫌なのですが、かと言って父とは正反対の気質の男性とは一緒にいても居心地が悪くなってしまうというジレンマに陥ってしまっていたわけです。

そして、私は父のようなタイプの男性を嫌っていたのではなく、父のようなタイプの男性にありがちな短所を軽蔑していたのです。

 

その父と同系統でありながら、もともとは持っているはずの短所を努力と才と時間をかけて克服した人は、私にとって子供の頃から憧れていたヒーローに他なりません。

この世に存在するとは想像もしていなかった人が目の前に現れたのですから、夢中になったのも当然だと思い至りました。

 

こういう現象が起きるのが人間関係の難しいところでもあり、面白いところでもあると思います。

*1:長所と短所は同じコインの表と裏のような関係を持っています。例えば長所が頼りがいがある、短所がワンマンなところがあるなど。